CCDと画素数 CCDについては前にも書きましたが、レンズから入った光はCCDに映りますCCDは光を感じて電気信号に変えます。人間の目にたとえれば目に映った映像を信号に変えて脳に伝える網膜の働きをするものと同じです。 画素数とはCCDの受光素子をさし、受光素子の数が多いほど解像度が増し被写体の微細な部分まで解像できるようになります。 しかし小さな撮像素子サイズにむやみに画素数を多くすると1画素あたりの面積が小さくなるため、一つの画素が受け取れる光の量は少なくなり、撮像素子の感度が低下したりS/N比(信号対ノイズ)が悪化します。ですから必ずしも高画素数高画質とはいえません。 CCDとCMOSの違い CCDもCMOSも受光素子(フォトダイオード)を規則正しく並べている点は同じです。違いは光を電気信号に変換した跡の伝送方式が違います。分りやすく簡単に説明すると、CCDのほうは素子に発生した電気信号を「バケツリレー」のように伝送経路に集めてから増幅してメモリーに書き込む。CMOSの方は光を電気信号に変換増幅を同時にしてメモリーに書き込む、このためCMOSの方がメモリーに書き込むまでの時間が早くなります。また素子と電源が一体化されているため消費電力が少なくて済む利点がありますが、従来欠点として安定性と精度がCCDに劣るため敬遠されてきました。最近はかなり改善され多くのカメラに使われるようになってきました。 同じ画素数でも色や画質が違うのはなぜ? 前にちょっと述べましたが、デジタルカメラの画質や発色を決めるのは画素数だけではありません。レンズや撮像素子の前に貼られたカラーフィルターの種類の違いや画像処理回路の性能によって写真は大きく変ります。多くのデジタルカメラはデーターをJPEG形式に変換して保存しています、そのときに各メーカーが特色を出すために味付けをします例えば画像の色を見栄え良くするため明るくしたりシャープにしたりしますからカメラによる各社の違いが出てくるのが現状です。 これはフィルムでも同じといえます。フィルムメーカーによって発色の違いがあるのと同じです。同じメーカーでも感度の違いで発色が違います。 写真の画質とデーター形式 JPEG(ジェイペグ)形式 写真のデーターのファイル形式で、デジタルカメラで現在一般的に広く使われているのがJPEG形式です。 JPEG形式はデーターを圧縮して保存します。この圧縮すると言う事は、例えば箱の中にスポンジをぎゅっと詰め込んで記憶することを圧縮保存と言います。 表示する時は展開が必要になりますデジカメはこれを一瞬のうちに行ないます。 JPEGで保存したデーターを何度も出し入れすると画質は少しずつ悪くなります。多くのカメラは圧縮の度合いを選択できます、それが画質モードです。 画質モードにはデーター容量と画質をバランスさせた中間程度の圧縮を「ノーマル」 データーの枚数を優先させたモードを「ベーシック」 圧縮率を最低にして画質優先のモードを「ファイン」と呼んでいます。(注意)モードの呼び方はメーカーによって違います。 データーの枚数は使用するメモリーによって変ります。 そのほかのデーター形式にTIFF(ティフ)形式とRAW(ロウ)形式があります。 簡単に説明しますとTIFF形式はデーターの圧縮をしないで保存するので綺麗な画像が何時までも保存できます。但し一こまあたりの使用容量が大きくなりますから大容量のメモリーが必要になります。128MB以上は必要です。 RAW(ロウ)形式はCCDに測光されたデーターをそのまゝパソコンに取り込んで専用のソフトでパソコン上で処理する形式です。RAW(生と言う意味です)メモリーの容量はTIFFと同じ様に大容量が必要です。 レンズについて(F値) カメラのレンズの縁に例えばAF ZOOM 5.4-16.2mm 1:2.8-4.5と言う文字が印刷されているのを見た事があると思います。この中の1:2.8-4.5がF値でレンズの明るさを表している数値です。数値が小さいほど明るいレンズといいます。 絞り開放というのは絞りを全開したときの状態です。 F5.6よりF2.8の方がたくさんの光を取り込まれます、ということは暗いところの撮影にはF2.8の方が有利といえます。レンズの光の入り口のF値はカメラの基本的性能を左右するものと思って下さい。 参考に現在一番明るいレンズで市販されているものでF1.0というのがあります人間の目と同じくらいですね。その代わり非常に高価です。 光学ズームとデジタルズーム 光学ズームはレンズ自体が拡大ズーム機能を持っています。 デジタルズームはCCDに映った画像の一部をデジタル処理で拡大する機能です。すべての画素を使う光学ズームに比べデジタルズームは一部だけなので画像は荒れてしまいます。アップを撮る事が多い場合は光学ズームの倍率が多い方が有利です。 しかしズーム倍率が大きくなると撮影する時少しのブレも映像がブレてしまいます。最近は手ブレ防止装置が付いているカメラが多くなったようですがやはり高倍率のズームを使う時は一脚か三脚を使う事をお勧めします。 |