「2階調の応用」

2階調を使って画像を透過する。

バイカウツギ

バイカウツギ


2階調を使って塗り潰しを効率よく行い透過する手順。


JTrimを立ち上げ画像をファイルより読み出す。

画材は花が白いバイカウツギを選んでみました。

サイズは画面いっぱいの1200X900としました。

作業がしやすいのと仕上がりが綺麗にいくためです。
花びらを黒で塗り潰す予定でしたが。
葉っぱの周りの黒の部分が広いので

二階調にしたときに旨くいかない気がしましたので青で塗り潰してみました。

塗り潰しの許容値は40としました。これは画像により違いますから何回か試して下さい。
花びらを青で塗り潰してみました
一回では無理ですが、三回ほどで塗り潰されました。

これは画像と塗り潰し許容値のとり方で多少違いが出ます。

いよいよ2階調化です。

「カラー」→「2階調化」とクリック。
すると「2諧調化」と言うダイヤログが表示されます。
そして「境界のしきい値(1〜225)のスライダーも表示されます。

スライダーをプレヴュー画面を見ながら動かして花の白い部分が黒に変る手前で止める。

この「しきい値」は画像によって変ります。
これ以上スライダーを動かすと全部黒くなってしまいますから

プレヴュー画面を見ながらその一歩手前で止めます「しきい値」(80)としました。

OKをクリックします。
これが2階調化された画像です。
回りに白の部分が残っていますね。

これを塗り潰す必要があります。

一般的には画像を拡大してピクセル単位で塗り潰す方法がありますが

ここでは早い塗り潰しの方法て行ないます。それは複写/移動ツールを使います。
画像の黒い部分(白い部分がまじってはいけません)マウスを左上から右下ドラックします。

すると画面に範囲指定の枠が出ます。

その中にカーソルを持っていくと枠内にカーソルポインターが手のひらに変ります。(左図赤丸参照)
手のひらツールをクリックすると画面内に「複写/移動]と言う
ダイヤログが表示され範囲指定の枠も点線になります。

マウスをクリックしたまま手のひらツールを白い部分に移動して黒に塗り潰して行きます。
そこで位置確定をクリックすると範囲指定の枠が前のように出てきます。(左図参照)
この枠はかどの四角をクリックしてポインターが矢印なれば大きくも出来るし小さくも出来ます。

ですから塗り潰しの場所によって使い分けてください。
左のように塗り終わったら「編集」→「コピー」する。
ここで最初の画像をもう一枚のJTrimに立ち上げる。

「編集」→「合成」をクリックする。
イメージ合成ダイヤログが表示されます。

暗い画素優先とクリップボードにチャックを入れてOKをクリック。

ここで「暗い画素優先」を優先する事は花の部分を透過させるためです。

そのため花の背景を黒で覆う必要が優先されます。

もし間違えたら「編集」→「元に戻る」でやり直せばよいのです。

OKをクリックすると左の花の部分が黒の画面の中に出てきます。

これで2階調化に成功した事になります。
次に最後の仕上げの透明化です。

「イメージ」→「透明化設定」をクリックするとカーソルがスポイトに変る。

スポイトを黒い画面上でクリックすると矢形のカーソルに戻る。

「ファイル」→「別名で保存」で拡張子.gifで保存する。

gifで保存しないと透明にならない。
綺麗に仕上げるには画像を拡大して塗り潰しが必用です。

左の図のように黒の部分を白にする。
画像を1ピクセル単位まで見えるように拡大する。

外周を白で塗り潰していく。
塗り終わったら塗り潰しダイヤログを閉じる。
完成です。
ペチュニアの元画像。
白(40)で塗り潰し
一回でほとんど塗り潰せますが花芯が残りました。(50)ですと花以外も塗れててしまいます。
塗り潰しを(35)で花芯をクリック。
2諧調化。イメージしきい値(255)。
2諧調化。

コピー
元画像を読み出して「編集」→「合成」クリック。
「イメージ合成ダイヤログ」

暗い画素優先。

クリップボードにチェック。

「OK」をクリック
花の回りは黒に塗られる。
黒の部分に透過設定。

スポイトを黒の画面上でクリック。
ペチュニアの花が透過される。

ドットを塗り潰していくよりはるかに早い。
バラをやってみました花の部分の塗り潰しは(50)
一回でほとんど塗り潰せますが花びらの芯は多少残ります。
欠点は縁が黒く細い線が残ります。
この犬は「どてかぼちゃさん」ところの「ごん太」君です。

尻尾と足元おなかの周りが補色なので綺麗にいきませんでした。

このように透過して合成すれば色々と使い道が増えると思います。

「どてかぼちゃさん」ごん太君を拝借しました。事後承諾でお許し願います。




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